「自動運転」についても、さまざまな折に、多くの情報がもたらされ、すぐにでも手の届く位置にあるように思いますが、「自動運転」を可能にするために関わる自動車関連産業以外のさまざまな業態との連携や、容易に解決のできないさまざまな問題や法律の改正など、ひとつずつ丁寧に処理していかなければならないことが山積しています。
更に、次の世代の自動車を考察すえうには「IT」を駆使し発展させた「ICT」、「IoT」を採用したコネクテッドカーを研究しなければなりません。
トヨタ自動車はトヨタコネクテッドサービスと言う会社を立上げ、その社長は豊田章男トヨタ自動車社長の右腕と言われる友山茂樹副社長が就いています。
さらにトヨタ自動車は情報通信大手「ソフトバンク」と手を組み、コネクテッドカー開発に拍車をかけています。トヨタ自動車は関係の深い情報通信大手「KDDI(au)」がありながら「ソフトバンク」と提携することに大きなムーブメントを感じます。
コネクテッドカーは5G(第五世代通信技術)による大容量通信によって、自動車にマルチな通信機能をもたらし、利便性を大きく向上させます。
しかし、これからの次世代自動車の多くは、ドライバー自身が運転することが不要となるクルマで、ドライバー自身が「操る楽しみ」が「自動運転」「運転支援」の領域では希薄になり、ドライバーの意思ではOKの領域であっても、「自動運転」「運転支援」が介在することでドライバーの意思が遮られてしまうことが起こり得ます。
こうしたことで、次世代自動車は、大きな「利便性」を得ることができますが、一方でクルマを持つ喜び、運転する喜びが削がれてしまう可能性が大きくなります。
それは、次世代の自動車が「白物家電」化してしまい、クルマを運転する楽しみとともに責任も放棄してしまう可能性を示唆しています。